変革は、スキルから始まる。
──DX組織の本気が問う、人財育成の新基準──

入江 雄介(いりえ ゆうすけ)コクー株式会社 代表取締役CEO
19歳で起業、20歳で大手SI企業にてエンジニアとしてキャリアをスタート。営業、マネジメントを経験した後、2008年に第二創業としてIT事業を創業。その後、2019年に自分たちがイキイキと働くこと(for me)が、真の顧客満足(for you)につながるという考え「for me , for you.」をスローガンにコクー株式会社を創業。
「デジタルの力でダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る」というパーパス、「魅力あるチーム、新しい働きかた」というビジョンの実現のために社員と共に日々成長中。
田部井 正(たべい ただし)AIスマートワーク株式会社 代表取締役 / コクー株式会社 執行役員
早稲田大学卒業後、リクルート入社。 じゃらんnetで営業、商品企画、マネジメントを経験。広告売上増、新サービス立ち上げ、地域活性化などに貢献。Airペイ推進、COIN+プロジェクトマネジメントなどキャッシュレス分野にも従事。 2019年に代表の入江に誘われ、リクルートと兼業でコクーのRPA事業立ち上げに参画。「マクロマン」の機能改善・サポート商品開発で事業基盤を強化し、売上を伸ばす。 2024年4月にコクーに入社。執行役員就任。RPA事業部を牽引し、コクーが日本オフィスワーカーの生産性向上に貢献することを目指す。
中川 貴登(なかがわ たかと)株式会社Ballista 代表取締役社長
防衛大学校 航空宇宙工学科卒業。デロイトトーマツコンサルティングやエクサウィザーズなどを経て現職。これまで新規事業開発、組織改革、マーケティングの3つの軸で、多数の支援実績や実行経験を有する。直近では、組織変革の戦略策定や実行、会社設立、新規事業の立上げなどのプロジェクトを担当。コンサルティングスキル、実行スキル、情熱を併せ持つ。
勝村 周平(かつむら しゅうへい) 株式会社Ballista 取締役副社長COO
リクルート、アクセンチュア、PwC / Strategy&を経て、2023年7月よりBallistaに参画。大手企業のコンサルティングに加え、Ballistaのコーポレート領域およびYoake事業を統括。事業戦略や新規事業、組織・人材、デジタル・AIなどの領域において、大手企業経営層との豊富な協業経験を持つ。
生成AIが急速に進化している時代に、人はどこで価値を発揮するのか。
「人財 × デジタル」を軸に事業を展開し、デジタル未経験者を6年間で約900名育成・約400社のDX支援を手がけてきたコクー株式会社様と、現場常駐型のAI活用支援を担うAIスマートワーク株式会社様に、BallistaのConStep(コンステップ)を社内研修として導入いただきました。
今回は、コクー株式会社 代表取締役CEOの入江雄介氏と、AIスマートワーク株式会社 代表取締役の田部井正氏に、BallistaのConStepをコアコンサルティングスキル研修(対面研修)とセットで導入するに至った経緯から、体験してみて見えてきたこと、そして互いが描く未来まで、率直にお聞きしました。
「日本を元気にしたい」——2030年に向けたコクーの挑戦
インタビュアー:
コクー株式会社様が目指している会社の姿を教えてください。
入江氏:
コクーのパーパスは「デジタルの力でダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る」です。あらゆる属性の人がテクノロジーを身につけて、どんなライフステージでも、日本全国どこにいてもイキイキと働ける社会を目指しています。
現在はそのビジョンを地方へ広げようとしています。
日本のGDPの7割は地方が生み出しており、地方を元気にしない限り、日本は元気にならないと考えています。東京で培ってきた「未経験者を2ヶ月でオンボーディングする」ノウハウを地方へ展開する、デジタル人財の地産地活(※1)モデルの構築が、2030年に向けた中長期の挑戦です。
田部井氏:
そのビジョンを実現するためにも、社員一人ひとりのコンサル力を底上げすることが会社の急務でした。DXを支援する側の自分たちが、お客様の潜在的な課題を引き出して構造化し、解決策まで提案できる組織になる。それが今回の取り組みの根底にある動機です。

※1「地産地活」…“地域の人財が、その地域で活躍すること”を意味するコクーが提唱する造語
AIが提案書を書く時代に、最後の差をつけるのは何か
インタビュアー:
生成AIがこれほど進化しても「人間力」が必要であると考える理由を教えてください。
田部井氏:
大前提、現場を見てきて確信するのは生成AIの力は必ず取り入れるべきということです。正しい方法で使うことができれば、AIに一流のコンサルが出すような提案書を作らせることができる時代がもうすぐそこまで来ています。では、何で差がつくか。私はそれをAIに「何をしてほしいか」を伝えるインプット力と、出てきたものを「どう伝えるか」のアウトプット力だと考えています。お客様と同じ目線で近さをもって伝えられる人の提案は、企画書どまりでなく、本当に実行される。だからこそ私はこの会社を、AIを携えた「ちょっと気の利く、いい人集団」という会社にしたいと思っています。
その一方で、現場でDX支援をしていて強く感じるのは「生成AIが使われない理由は操作が分からないからではない」ということです。私たちがやっているのはただ機械操作を教えることではなく、ユースケース体験をデザインすることであり、だからこそオンラインではなく現場常駐にこだわっています。リアルで横に座るからこそ、「あ、この方はタイピングが少し苦手なんだな」といった事実に気づくことができます。これはオンラインでは絶対に気づけないことです。そうすると音声入力を教えて、「誤字脱字があってもAIが直すから大丈夫」と勇気づけることができます。
人が本当に必要としているのはAIではなく、その先のゴールとアウトプットです。そのゴールを見失わないことこそが、本当の意味でのDX支援だと考えています。
全社員を「コンサルできる組織」へ——ConStep導入の背景と研修の手応え
インタビュアー:
ConStepと対面研修を導入された理由を教えてください。
入江氏:
私が目指しているのは、全社員がコンサルティングできる組織です。AI時代の最強職種とも言われる「FDE(Forward Deployed Engineer)」——現場でAIには取れない一次情報を拾い、コンテキストを理解して問題解決に当たれる人財を全員が体現できるようにしたい。そのために必要なものが3つあると考えています。それは人間力、テクノロジー、コンサル力の3つです。このコンサル力が私たちにはまだ足りない部分であり、ConStepは最適なのではないかと考えました。
中川:
今回は2時間という短時間の対面研修でコンサルスキルの全体像をつかんでいただき、その上でConStepで各自の弱点を深掘りしてもらうよう研修の全体像をセットしました。
田部井氏:
対面研修後のアンケートでは満足度が100%でした。「早くて分からなかった」という声も上がったのですが、それがネガティブにならなかった。「だからConStepで学ぼう」というポジティブな考えに変わったんです。メンバーたちは日々、顧客の体験デザインをしようと業務に向き合ってくれていますが「やりたいけれど、実際にどうすればいいか分からない、失敗すると怒られるかもしれない」というジレンマも中にはありました。今回の研修で「こうすればお客さんの課題を引き出せる」と腑に落ちたことで意欲が湧いた、というのが転換の理由だと思います。
勝村:
成長の7割が実務経験、2割が他者からの薫陶、1割が研修・自己学習というロミンガーの法則が有名です。研修は1割だからと言って重要ではない、ということではなく、「そもそもどのようなスキル・知識が必要なのか」を認識しない限りは実践のしようがありません。今回の研修やConStepをきっかけに、日々の業務を通じて習得してほしいと考えています。
入江氏:
過去にコンサル企業でCHROを担当していた当社の人事戦略部の部長も「スキル一つひとつの解像度がここまで言語化されているのはすごい」と言っていました。暗黙知が形式知になった感覚というのが一番の感想です。

受動から能動へ——コンサル力が引き出す、現場の潜在価値
インタビュアー:
コンサルスキルが身につくことで、クライアントへの価値はどう変わるとお考えですか。
入江氏:
当社のメンバーはクライアントの現場に常駐し業務を進めるため、深い信頼関係があり、これは最大の強みです。ただ、これまではどちらかというと受動的で「ここもお願いできないか」と依頼されてから営業につなぐ動き方をしていました。顕在化されたニーズへの対応です。
これが、コンサルスキルを身につけることで、お客さんが気づいていない潜在的な課題を自分から引き出して、構造化して提案できるようになるはずです。中から動ける、最強の営業担当者が生まれるんです。会社にとっても、クライアントにとっても、社員にとっても三方よし。現場の業務改善から事業課題へ接続していく、私たちが目指す「ボトムアップコンサルティング」が本当の意味で実現できると考えています。
AI時代にコンサルが持つべき「4つの力」と、これからのビジョン
インタビュアー:
AI時代に人間に求められるコンサルの力とは何でしょうか。また、今後Ballistaへの期待を聞かせてください。
勝村:
リサーチや分析、資料作成といった業務は今後AIに代替されていきます。その一方で、『そもそも何をAIに問うべきなのか』、『AIが出した情報からどう新たなアイデアや示唆を出すのか』、『アイデアを実現するためにどう組織を動かすのか』——これらがこれからのコンサルタントの価値だと思っています。ここまでお二人の話にもあったように、人として信頼されるベースの上に、ビジネスとして信頼されるコンサルスキルが掛け合わさった時に、真の価値が生まれます。
入江氏:
「いい人で止まらない」というのが大事です。いい人止まりではなく、そこからクライアントの事業に貢献できるところまで繋ぐ。コンサル思考はコンサルタントだけが持つものではありません。もっと多くの人に普及させて、日本を良くしていきたい。それが私の思いです。
田部井氏:
Ballistaさんとは目指す世界が一致しているので、この先も一緒に様々なことにチャレンジできると考えています。社会を良くしたい、日本を元気にしたい——ここが最初から一致していました。価値観に共鳴する仲間と連合体として社会に向かっていく。一度きりの人生で、そこにコミットしたいと思っています。

【コクー株式会社】
コクー株式会社は2019年の創業以来、企業や自治体の「DX支援」と「DX人財の育成」に取り組んでいます。 『デジタルの力でダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る』をパーパスに掲げ、その第一歩として女性活躍を推進。未経験からデジタル分野への挑戦を志す女性を正社員として採用し、独自プログラムでDX人財へと育成してきました。現在、社員約900名のうち女性比率は82%にのぼり、多くの現場で活躍しています。 長期経営計画「VISION2030」では、「DX人財輩出企業 No.1~日本の生産性向上を実現し、誰もがイキイキ働ける社会をつくる~」の実現を目指します。
URL:https://www.cocoo.co.jp/
【AIスマートワーク株式会社】
AIスマートワーク株式会社は、コクー株式会社と株式会社エクサウィザーズの共同出資により設立された生成AI活用支援の専門会社です。
同社は深刻な人手不足やAI人財の不足という社会課題に対し、生成AIを現場で使える力に変える独自の常駐支援サービスを展開しています。お客様の業務を深く理解し、AIを活用した変革を設計・伴走支援する「AXデザイナー」や「AIパートナー」などの専門人財を提供。AIの導入コンサルティングから研修、ソフトウェア販売までワンストップで手掛け、「人とAIが共創する新しい働き方」の実現と、日本の生産性向上に貢献しています。
URL:https://www.ai-smartwork.co.jp/
【株式会社Ballista】
株式会社Ballistaは「個人と企業の挑戦に寄り添い世界を変える」をMissionに、コンサルティング、フリーランス向けサービス、事業開発の3つの事業を展開するプロフェッショナルファームです。
コンサルティングでは、コンサルタントの在り方を再定義し、新時代のコンサルティングとして企業や社会の課題解決を支援します。フリーランス向けサービスでは、旧来の商習慣や業界構造を打破し、プロフェッショナルが働きやすい社会に向けたサービスを展開します。事業開発では、特定領域の専門家や経験者を集め、明日の経営者を生み出すエコシステムを創ります。
URL:https://www.ballista.co.jp/